日生発條株式会社
製造業

照明60%・空調30%削減! 現場を動かしながら叶えた設備更新

企業情報
企業名
日生発條株式会社
所在地
横浜市都筑区大熊町65-6
TEL
045-472-5895
従業員数
9名
事業内容
線ばね、線細工ばねの製造・販売
POINT
  • 地域貢献から広がる、省エネの輪
  • 暑さと老朽化に、未来志向の一手を
  • 止めずに進む、省エネ改革の現場力
BEFORE

暑さもコストも見えないまま。
老朽設備が抱える“見えないリスク”。

⽼朽化した空調設備によって⼯場内が猛暑時に高温となり、特に⾼齢従業員の健康リスクが懸念されていた。 また、環境配慮やCO₂削減の“見える化”にも関心があり、省エネ設備への更新を検討していた。

AFTER

電力コストを数値で把握。
データ分析から始める実効的な省エネ対策。

LED照明と空調設備を更新し、製造ラインを止めることなく工事を完了。
照明で約60%、空調で約30%の電力削減が見込まれ、電気使用量の推移や効果の「見える化」も実現。
社内への掲示により、従業員の省エネ意識も向上した。

脱炭素導入までの流れ

支援に至った経緯

横浜型地域貢献企業認定をきっかけにIDEC横浜を利用

同社は、「品質は無言の信用と財産」をモットーに、バネ・スプリングを製造しています。令和元年に横浜型地域貢献企業に認定されたことをきっかけに、事業継続力強化計画や、ISOの認定取得に際して、IDEC横浜の専門家が支援を行ってきました。常にお客様のニーズに対応するためには、新たな設備投資が必要であることから、助成金や補助金の活用を提案していました。

経営状況の把握・課題設定

空調設備が老朽化する中での猛暑の夏

「脱炭素」に関する取引先からの要請はなかったものの、同社は、省エネ効果・CO2排出量削減の見える化に関心があり、ものづくり企業として環境への負荷を最小限にしたいという思いをもっていました。そのような中、空調設備の老朽化により、猛暑日には工場内の温度が高くなることがありました。扇風機や塩飴などの熱中症対策を行っていましたが、高齢の従業員もいることから、空調設備の更新が必要な状況でした。

解決策の提案・実施

専門家の助言を受けて製造ラインを止めずに設備更新

同社は横浜市の補助金を活用し工場のLED化と空調設備の更新を決めましたが、製造を止めずに設備を更新する必要があり、入念な段取り・計画・施行が必須でした。そこで、IDEC横浜の技術アドバイザーが設備の交換方法について具体的な助言を行い、製造ラインを止めずに更新することができました。さらに、専門家からのアドバイスで、時間帯別や更新前後の省エネ効果・CO2排出量削減効果を洗い出し、電気使用量の推移等をグラフ化できるようになりました。

今後の取組フォローアップ

今後は「環境に配慮した
事業展開」を支援

電気使用量軽減の取組方針や節電効果について社内に掲示したことで、取組に対する従業員のモチベーションの維持・向上につながったそうです。年間エネルギー使用量は照明設備は約60%削減し、空調設備については約30%の削減を見込んでいます。また、脱炭素化に取り組んだことで電気料金の削減のみならず、企業イメージが向上されたと感じているとのことです。環境に配慮した今後の事業展開に向けて、IDEC横浜は引き続き同社の支援をしていく予定です。

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