徹底した無駄の排除で脱炭素!従業員が主体となって待機電力を削減
脱炭素導入までの流れ
・当社では、エネルギーの効率化と生産性向上を目指し、これまでにも遮熱シート施工や照明のLED化、人感センサーの設置や未使用エリアの消灯など、可能な省エネ施策を継続的に実施してきました。
・本事業所における現状のCO₂排出量は約19tと、事業規模に対して相応の環境負荷があり、さらなる削減が課題でしたが、自社内ではこれ以上の具体的取組が進んでいない状態であったため、「伴走支援」を活用して組織全体で脱炭素推進を図る方針としました。
・アドバイザーが事業所内のエネルギー使用状況を分析したところ、平日就業前後の時間帯にも一定の待機電力が消費されていたことから、休日並みの数値に抑える目標(2025年5月実績:平日641kwhを休日550kwh並みに削減)を設定しました。
・具体的には、就業前後、OA機器の電源をOFFにすることや100Ⅴ電源コンセント抜去等をするなど、徹底した待機電力の削減に取り組むこととしました。
・取組にあたっては、従業員の省エネ意識をこれまで以上に高めていく必要があることから、従業員間のディスカッション機会を設けたり、エネルギー使用量の社内掲示等も見据えた組織的な取組を進めることとしました。
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伴走支援でのディスカッション風景 工場内調査の様子
・1年目には、既存の取組成果として9.9%のCO₂削減を見込みます。
・2年目には、夜間の電力使用量を休日水準(約14%減)に抑えることで、さらに2.4%のCO₂削減を図ります。
・3年目には、それまでの実績を踏まえた新たな目標を設定して継続的な改善を推進することで、環境負荷の低減とコスト削減が両立し、炭素生産性の向上にもつながっていく見込みです。
・こうした徹底した省エネ活動の積み重ねは、将来、「脱炭素」が企業文化として定着し、ひいては持続可能な成長に必要な経営基盤が強化されていくことが期待されます。
