公開日:2026/1/15
「できること」から始める運送業の脱炭素経営
脱炭素導入までの流れ
当社は、建築資材の配送を主業とする運送業で、横浜市より「横浜グランドスラム企業表彰※」を受けています。
脱炭素化に向けた取組については、取引先からの具体的な要請は現時点ではないものの、将来的な社会要請や動向を見据え、早期から準備を進める必要性を感じていました。
特に運送事業においては、トラックからのCO₂排出が大きな割合を占めることから、2024年度より国土交通省のCO₂排出量計算シートを用いて、トラックごとのデータ整理・可視化に取り組んできました。しかし、排出量を把握するだけにとどまり、どの取組がどの程度の削減効果につながるのかを具体的に整理できていない点が課題となっていました。
※横浜グランドスラム企業:
横浜市は、働きやすい職場づくりや、健康経営、SDGs の達成など、社会のニーズに応え、地域に貢献しながら経営に取り組む企業を応援することを目的とし、市が実施する4つの認定・ 認証制度(横浜型地域貢献企業、よこはまグッドバランス企業、横浜健康経営認証、横浜市SDGs 認証“Y-SDGs”)を全て取得した企業を「横浜グランドスラム企業表彰」として表彰しています。
本社
配送トラック
伴走支援を活用し、まずはCO₂排出量の見える化と脱炭素に向けた計画整理に取組みました。
その上で、運送事業に即した以下の3つの取組を実施・検討しています。
1.燃料補助剤の採用による燃費向上
燃料補助剤をガソリンや軽油に添加することで燃料を活性化し、不完全燃焼の抑制や燃焼効率の向上を図ります。
これにより黒煙(PM)の発生抑制や燃費改善が期待され、燃料使用量の削減を通じたCO₂排出量削減につながります。本取組により、今後3年間で約13%のCO₂排出量削減を見込んでいます。
2.エコドライブ「ふんわりアクセル(eスタート)」の徹底
環境省が推奨するエコドライブ手法の一つである「ふんわりアクセル(eスタート)」は、投資を必要とせず効果が数値で裏づけられている代表的な取組です。今後3年間でCO₂排出量10%削減を目標に実践するとともに、エコドライブ教育を行い、ドライブレコーダーの実績確認機能を活用して取組状況を確認していきます。
(参考:環境省「エコドライブ10のすすめ」)
3.EVトラックの段階的導入の検討
現在保有しているトラックはガソリン車およびディーゼル車が中心ですが、
中小運送業においてはEVトラックの導入事例がまだ少ない状況です。
そのため、運行条件や導入環境を見極めながら、検討していきます。
燃料使用量の削減、運転方法の見直し、車両更新といった取組を継続的に実践することで、CO₂排出量の段階的な削減効果が期待されます。
また、自社で使用するエネルギーのCO₂排出量を可視化し、数値に基づいた計画を策定したことで、将来的に取引先から脱炭素に関する要請があった場合にも、自社の取組内容や削減効果を客観的に説明できる体制が整いました。
さらに、エコドライブ教育の実施を通じて社員一人ひとりの環境意識の向上が図られ、日常業務の中で無理なく脱炭素に取組む社内風土の醸成が期待されます。地域貢献活動とあわせて環境配慮の取組を発信していくことで、地域社会からの信頼向上にもつながります。
当社は「社員満足度No.1」を掲げ、社員一人ひとりの幸せを起点に企業成長を目指す運送会社です。社員の働きやすさを追求し、効率化・教育・採用の強化を進め、待遇改善とサービス向上も両立しています。
また、地域社会への貢献の一環として、競技活動に励む社会人アスリートを支援する「アスリート採用」を実施しています。
競技と仕事の両立は容易ではありませんが、バランスを考えたシフトを組み、生活と将来の安定を目指しています。
当社アスリート社員
