公開日:2026/2/19
エコアクション21認証取得企業が描く長期的脱炭素戦略とは
脱炭素導入までの流れ
・当社は螺子(ねじ)や精密部品を中心に、試作品や量産品の製造から販売までを行う企画提案型の部品メーカーです。以前から環境を意識した事業展開を進めており、エコアクション21認証も取得してCO₂排出量の削減に積極的に取り組んでいます。
・しかし、将来に向けた長期的な脱炭素化の方向性について明確な戦略がなかったため、経営層として「何をすべきか」を整理する必要がありました。特に、いずみ野工場ではLED化や空調更新など一定の省エネ対策を実施済みですが、昨年導入した新たな生産設備により電力使用量が増加したことから、CO₂排出量の抑制が課題となっていました。
・また、太陽光発電システムは導入していたものの、効果検証が未完了であり、今後の投資判断に不安を抱えていました。こうした背景から、伴走支援を通じて現状分析と長期計画策定を希望されました。
・伴走支援1回目では、まず本社で現状の取組状況や社長の意向を確認しました。2回目は、工場訪問を実施して現場の設備・運用状況を把握しました。第3回目の打合せでは、削減計画の方向性を検討し、3年間の段階的施策を提案。ディスカッションをしながら計画のとりまとめまで行いました。
・初年度は、いずみ野工場2階の会議室・事務所の照明をLED化し、夏季の空調設定温度を1℃上げることで省エネ効果を狙います。
・2年目は、これらの施策を年間通じて継続し、定着を図ります。
・3年目には、社用車のうち1台をガソリン車からハイブリッド車へ移行し、Scope1※の削減を強化します。さらに、太陽光発電システムの発電量検証を進め、再エネ活用の最適化を目指します。
※Scope1:自社(工場内等)で、直接排出するCO₂のこと
工場内の生産設備確認の様子
・これらの取組により、電力使用量の増加を抑制し、CO₂排出量の削減を実現します。初年度のLED化と空調設定見直しで、電力消費のピークカットと年間約10%の削減効果が期待されます。
・2年目は、取組の継続により省エネ行動の社内定着を目指し、長期的なコスト削減につなげていきます。
・3年目のハイブリッド車導入では、燃料使用量の低減と環境負荷の軽減を図ります(約40%の燃料使用量削減、CO₂排出量約1.7t削減)。さらに、太陽光発電システムの効果検証を通じて再エネ比率を高めることで、Scope2※削減を強化し、カーボンニュートラルに向けた基盤を構築します。これにより、企業価値の向上と地域社会への貢献が期待されます。
※Scope2:購入した電力など、間接的に排出するCO₂のこと
計画策定時のディスカッションの様子
・同社は、既にエコアクション21の認証を取得し、自社でできる様々な取組を実践していた先進的な企業でした。IDEC横浜の支援メニューでどこまで有効なアドバイスができるか不安もありましたが、脱炭素アドバイザーの専門性をいかし、第3者目線から同社のこれまでの取組を補完し得るアドバイスができました。
・既に自社でやれる事はやっていると思われている企業のみなさまも、これまで焦点を当てていなかった取組とその効果に関する提案を見ていただける機会になりますので、ぜひ「伴走支援」をご利用ください。
